連続セミナー「日本の表現の自由、報道の自由は崖っぷち」に28人
2019年 09月 09日
「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会が主催した連続セミナー第3回 日本の表現の自由、報道の自由は崖っぷち-国連特別報告者デービッド・ケイさんの新たな勧告と日本政府の対応」に28名の参加者があり大盛況でした。
・配付レジュメ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/himitsu/190909.pdf
まず、発題者の丹原美穂さんから、2019年6月に国連人権理事会に報告があったフォローアップ報告書について報告がありました。
日本政府はほとんど2017年6月の勧告を履行していないことが明らかになりました。
・日本政府は2017年の勧告をほとんど履行していない
・「新聞や雑誌の編集上の圧力」
政府の記者会見で批判的な記者が質問をした際、当局者が記者クラブを通すなどして公然と反論する
・放送法四条:日本政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる。放送局への規制
・平和的な集会や抗議活動の保護がない
国連「表現の自由」特別報告者のデービッド・ケイ氏は日本政府の報告書への反応について「ほとんど拒絶であり、驚愕した」「日本政府は、合意できることがあるかどうか考えるよりも、全体的に(私の勧告を)拒絶した」「報告書は決して厳しい内容ではなく、状況改善を促したもの」としました。
また、英国在住の国際人権法研究者の藤田早苗さんが、今回のフォローアップ報告書について3回にわたって寄稿した文書も配付されました。
・19/9/5(木) 17:32配信 アジアプレス・インターナショナル
<危うい言論の自由>国連特別報告者が新たな勧告(1)
ケイ氏の報告をまた拒絶した日本政府 藤田早苗
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190905-00010001-asiap-soci
・19/9/6(金) 11:48配信 アジアプレス・インターナショナル
<危うい言論の自由>国連特別報告者が新たな勧告(2)
メディアにも厳しい指摘 「情報を取るために権力に寄りあう」 藤田早苗
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190906-00010001-asiap-soci
・19/9/7(土) 11:41配信 アジアプレス・インターナショナル
<危うい言論の自由>国連特別報告者が新たな勧告(3)
「勧告は改善への提案です」デビッド・ケイ氏インタビュー 藤田早苗
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190907-00010000-asiap-soci
会場からは、このような現状に対してどうすればよいか活発な意見がでました。
「マスコミや行政に対し、匿名で卑怯な電凸(電話突撃)が殺到して萎縮している例がある。堂々と名乗って応援することが重要だ。
上と現場とは意識が違うことが多く、現場の励みになる」
「マスコミを応援することも重要だが、市民が自ら情報発信することも重要」
「近年、国連の態度を批判するような人が日本から国連の会議に押しかけており、国連関係者の評判が極めて悪くなっている。
今回のフォローアップ報告書で、日本政府がほとんど履行していないことが判明し、日本の評判は落ちてきている」
「民主主義は勝ち取るもの。権力者側から表現の自由を抑圧し、煽るような発言が相次いでおり、ここで市民が抗議を行うことが極めて重要になっている」
今後も、秘密法と共謀罪に反対する愛知の会では、秘密法と共謀罪に反対することはもちろん、表現の自由の大切さを実感し、表現の自由を守り続けることを誓いました。
・・日本の表現の自由を伝える会
https://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/

