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特定秘密保護法に反対するため、弁護士や市民が「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」を結成しました。各地のイベント、最新ニュースも載せます。集団的自衛権にも反対です。https://www.facebook.com/nohimityu


by beshi50
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「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」への会の名称変更のお知らせ

「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」への会の名称変更のお知らせ

                     共同代表  中谷雄二、
                           本 秀紀 


 「秘密保全法に反対する愛知の会」は2012年4月の結成以来、5年間、秘密保全法が戦争する国づくりの一環であることを指摘し、日本の自由と民主主義の要としての「表現の自由」を国家が不当に制約することに反対し続けてきました。集団的自衛権行使を閣議決定で容認し、他国のために戦争することを許容する戦争法を制定した後である昨年の総会でも、「秘密保全法案」が議論され始めた時以来、一貫して秘密保全法制に反対し続けてきたことに誇りを持ち、名称を維持することを選びました。
 その名称を今総会で「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」に変更することを提案しました。

 それは、単に現時点で共謀罪が焦眉の課題であるというだけの理由ではありません。むしろ、秘密保全法制の制定策動以来、連綿と続いている「戦争する国」づくりのための言論情報統制が、共謀罪の制定により完成するという危機感の表れです。
 世話人会で名称変更の提案がされた時には、世話人会でも名称変更について賛否が分かれました。参加した世話人も判断に迷う中、僅差で変更賛成が上回ったため、総会に提案し、総会での議論を経て名称変更するかどうかを決めることにしました。総会でも、変更積極派と変更消極派で意見が分かれました。総会当日も悪法がでる度に名称変更をするのか、共謀罪が通ったらどうするのか等の意見が出、名称変更に反対する意見も相次ぎました。

 今、この国は戦争する国へ向かおうとしています。共謀罪は国内治安確立のための言論・情報統制体制の確立を意味します。政府に反対する者を狙い撃ちにし、曖昧な構成要件ゆえに権力の恣意的な弾圧を許す道具となる恐れが強いのです。私たちがこの会を立ち上げ反対し続けてきたのは、戦争する国作りのための情報統制・言論統制に反対するためです。会結成以来の秘密国家・警察国家化を阻止するところにこの会の特質があります。社会に豊かな情報の流れを取り戻し、政府による制約を縮小させるためにこれまでも活動してきました。その目的から考えて、共謀罪の成立は、この社会における言論・情報統制にとって致命的な危険性をもたらします。
 この会が共謀罪反対を目的に加え、名称を変更することにしたのは、この会結成来の会の目的を達成するために、共謀罪阻止のために全力を挙げることが必要だからです。そのために私たちは、今総会参加者の圧倒的多数で会の名称を「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」と変更することにしました。

 私たちの反対運動は、これまで直ちに廃案や法の廃止につながる成果をあげた訳ではありません。しかし、この会が全国に呼びかけた秘密保全法反対の声は全国に広がり、全国的な秘密保護法反対運動のネットワークが結成されました。共謀罪反対運動もこのネットワークに結集した各地の団体が中心となっています。秘密保護法反対の運動の広がりは、政府に秘密保護法の発動を抑制させ反対運動の広がりを警戒させています。
 この名称変更を機に、当面の運動を共謀罪廃案の運動に集中し、共謀罪の危険性を広めるために多くの地域・職場で共謀罪の学習会を旺盛に開催し、自らの言葉で共謀罪の危険性を訴えましょう。私たちは、秘密保護法を廃止し、共謀罪を廃案に追い込むための運動を今後も一層強めます。それが社会に自由を確保するために必要だと確信するからです。

by beshi50 | 2017-03-29 22:01 | お知らせ・報告など | Trackback | Comments(0)