【速報】 60名参加 「テロ防止」でどうする?どうなる?「私の安心」と「あなたの自由」
2016年 05月 07日

シンポジウム
「テロ防止」でどうする?どうなる?
「私の安心」と「あなたの自由」
http://nohimityu.exblog.jp/25536401/
には60名が参加し、熱心な討論が行われました。
加藤さんの司会での開会の後、

2008年の洞爺湖サミットの「警備」状況
資料:洞爺湖サミット(2008)当時の動き
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota12/160507shiryo.pdf
と、
洞爺湖サミット警備を口実にした(?)首都圏でのイスラム教徒の虱潰し的な監視・調査の問題
資料:ムスリム監視事件資料
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota12muslimkanshi.pdf
が話されました。


現時点では、不当な職務質問などの明確な人権侵害は確認されていない。
伊勢では、道路の規制などで、市民生活に支障が出始めているし、観光地でもいつもより人が少ない。
志摩市では、警官の姿が多い。
賢島駅付近、志摩マリンランドあたりでは、数mおき、小道の出入り口では必ず警官が立っている。
大阪府警機動隊と警視庁機動隊が交代で任務に当たっているらしい。

国策に従うことで、とりあえずの目先の「利益」が誘導されている。
それが「麻薬」効果となって、「なしではいられない」ように仕向けられるのではないか。


紹介されました。
資料:「テロとは何か」
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota12whatsterrorism.pdf
休憩の後、
大垣警察市民監視違憲訴訟の勝利をめざす「もの言う」自由を守る会
http://monoiujiyu-ogaki.jimdo.com/
の事件当事者からの報告がありました。
その後、意見交換が行われました。
参加者はみな、真剣に議論に集中しました。
「一か月の我慢なんだから協力しようよ。 テロが起きたら死ぬかもしれないんだよ」
「悪いことをしていない人にとっては、警察官がたくさんいることは少しも怖くない。警察は善良な市民を守ってくれているのだから」
この意見に対して、いろんな観点から批判がありました。
① 漁業関係者の声は? 港に船がなかったというが…。
漁に出ないかわりに補償金がでているのではないか?
反対できる人だけではない。金がでると反対したくてもできない人ができる。これが問題だ。
この金は麻薬だ。一度もらうとやめられなくなる。原発立地と同じだ。
➁ テロリストが化学兵器を使うかもしれないというが、
それを作っているのは誰? それを主要に戦争に使っているのは誰? 大資本や国家権力でしょう。
③ テロ、テロと誰が煽っているかを考えるべきだ。
権力をもっている人間がそれを口実にして市民を監視し、弾圧してくる。
④ 一か月の我慢ではない。次はオリンピックだ。
顔認証システムなど知らないところでどんどん監視が進んでいる。
➄ 補償金を国が払うのは、人のためにならないことをやるということ。原発と同じだ。
東京オリンピックで福島の被害者は切り捨てられる。
芦葉弁護士からは
「悪戯書きのような「爆破予告」をこの時期だけテロと言う。
『テロ』とされていることと犯罪との区別は何か。
『テロ』と名付けられると、組織的・継続的で、非常に怖いもの、と感じさせられてしまう。
スターウォーズで『恐怖はDARKSIDEへの入口』という言葉があった。
恐怖を煽られると、怒りや憎しみに駆られ、過剰な予防に走ることになる。
しかし風邪やインフルエンザを完全に予防できないのと同じで、どんなに予防しても犯罪もトラブルもなくならない、だから弁護士が存在できる。
貧困や差別がある限り、青天井のような過剰な予防をもってしても、いわゆる”テロ”もなくなるものではない。
安易に評価に結びつく言葉を使わずに、考えて行こう」という提起がありました。
最後「ありがとう」との言葉を残して、冒頭の「我慢しようよ」の発言者は帰られました。