【呼びかけ】日本の表現の自由の危機的状況を変えよう!
2016年 03月 28日
■今、日本では「表現の自由」が変なことになっていると思いませんか?
芸能人のスキャンダルはうんざりするほど繰り返し報道されるのに、大事な情報はほとんど知ることができません。
福島の原発は今どうなっているの?放射線の影響は調査してるの?
生活全般に関わるTPPも秘密交渉。
秘密保護法までできて、隠された嘘を暴こうとするジャーナリストだって処罰されてしまいます。
テレビでは、政府を批判していたキャスターが次々と降板となっています。政府は、NHKの人事を握り、民放の放送内容が「政治的に公平」かどうかは政府が決めるのだとまで言いだしました。
「報道の自由度」国際ランキングでは、この5年間で11位から61位への大急落です。
(下図は2016.2.12毎日新聞夕刊より)

自民党の出している改憲案では、「公益及び公の秩序」に反する表現や団体を禁止するとされています。
「憲法」「平和」を掲げただけで公共施設の使用を拒否されたり、職務質問をされたりという事態も起きています。なんとなく「萎縮」「自粛」ムードが蔓延し、息苦しい閉塞感でいっぱいです。
日本は自由主義の国だと思っていたのに、このままでは、一体どうなってしまうのでしょうか。
■同じように不安や疑問を感じている方、いますよね!
■実は、日本の表現の自由をめぐる状況には、国際社会も注目しています。
2013年に秘密保護法が作られたときには、複数の国連の機関や担当者が問題ありと指摘していました。
2015年12月には、国連の人権理事会(重要機関!)の表現の自由に関する特別報告者が、世界各国の中から初めて日本を選んで、調査のために公式訪問することが決まっていました。 当初の日程は、日本政府のドタキャンという信じがたい対応で流れましたが、外務省を通じての調整の結果、2016年4月12日から19日に再び国連人権理事会特別報告者の公式訪問の日程が組まれたそうです。
(右図は 国連人権理事会「表現の自由」特別報告者ディビッド・ケイさん。-国連Web より-)
■これは、日本の現状を変えるいい機会だと思いませんか?
国連人権理事会の特別報告者が日本の表現の自由に関心を持って来日するのだから、私たち市民自身も、これをきっかけに、全国各地で、日頃変だなと思いながら我慢してきたこと、身近に生じ広まっている表現の自由に対する圧力や萎縮の現状について、改めて私たち自身で話し合い、これではいけないと一層の声をあげるべきではないでしょうか。
国連人権理事会特別報告者の公式訪問をひとつの契機として、私たちは次のことを呼びかけます。
(1) 今日本で起きている「表現の自由」をめぐる様々な問題について、実態を知り、国際人権水準に照らして日本の危機的状況を学び、互いに話し合って、おかしいことはおかしいともっと声をあげよう
例えば・・・
ブログやtwitter、Facebookなどインターネット上で発信、集会やデモなどの街頭アピール、表現の自由や国際人権条約について学ぶ企画をする、メディアに投稿する、など
(2) 6月に行われる人権理事会で発表される調査報告書や、調査を踏まえた勧告の内容に注目し、その内容を学び広めるための学習会・報告会を全国各地で企画しよう

■秘密区分:「特定秘密」(行政機関の長)>「極秘」(部局長)>「秘」(課長))
◆<要注意>「特定秘密」絡みの取材先は唯一情報オーナー(=行政機関の長)のみ。(従前の取材先では拒否されるだけ、、官僚は危なくて口を開けることはない)
