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by beshi50
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学習会「民主主義への歩みー韓国、軍事独裁から民主化へ」に90人

2015年10月21日18時半からウィルあいちにて康宗憲先生を講師に「民主主義への歩みー韓国、軍事独裁から民主化へ」と題して学習会を行いました。
90名が参加し、講演後も参加者から、民主主義について、韓国の現在について、日本と韓国の今後の交流について、歴史教育について等の質問が寄せられました。
長い年月、諦めないで闘い続ける韓国の方々と、同じ思いで私たちもがんばらなくては、と参加者一同熱い気持ちになりました。

2015.10.21康宗憲さん講演 レジュメ
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota11/151021KJHashiryo.pdf

2015.10.21康宗憲さん講演 画像データ
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota11/151021gazo.pdf


【康宋憲さんプロフィール】
 奈良県生まれの在日韓国人。軍事独裁政権時代の韓国で大学生の頃1975年に「北朝鮮のスパイ」の冤罪をかけられ反共法・国家保安法違反で捕まり、死刑判決が確定。その後無期懲役に減刑され1988年に仮釈放、1989年に帰日。2002年、大阪大学大学院国際公共政策研究科入学、2007年 同大学院博士課程を修了し博士学位取得(国際公共政策学)。大阪大学などで非常勤講師を勤め、アジアの現代政治、国際平和などの科目を担当している。 2012年に再審請求が認められ2013年にソウル高裁で無罪判決が出て2015年8月に大法院で確定。

■本秀紀さん(当会共同代表、憲法学者)の挨拶
9月19日に強行採決された戦争法は、平和主義に反し、立憲主義にも反し、プロセスにおいては民主主義を否定するものであった。議会制民主主義が機能不全に陥っている。路上の民主主義を実践発展させ、9月19日が新しい民主主義の第一歩となるように。
韓国では軍事独裁政権が民主化運動を弾圧しました。今の日本では形式的には日本国憲法が存在する。日本国憲法の国民主権を実質化させることである。今の日本では秘密保護法が存在し情報を与えず、市民運動を抑圧し国民を無視するある種の独裁状態でもある。今の日本と当時の韓国とでは、このような、形式的な違いと実質的な共通点が存在する。

■康宗憲先生の講演■
◇軍事独裁から民主化へ
戦後朝鮮は分断され、南では、米軍政が、親日派を登用し、親米反共政権を築いた。
「親日派」というのは、歴史的な言葉で、日本による植民地支配に協力した勢力のことをいう。李承晩大統領就任式には米軍が多く参列した。住民や軍人の抵抗があったが、戦前日本の治安維持法をベースにした国家保安法という法律が制定された。同法下の最初の犠牲者は野党の国会議員であった。進歩党のチョ・ボンアムが死刑判決を受け処刑された。李承晩は、憲法を改悪し不正選挙を行った。これに対し、1960年民衆が蜂起し市民革命が行われた。
クーデターで執権した朴 正煕は、反共を国是とし、終身大統領に。中央情報部を設置し、緊急措置令を乱発、民主化運動・労働運動を弾圧、スパイでっちあげ社会安全法で弾圧を強化。この頃在日韓国人留学生に対するスパイでっち上げ事件が行われた。人民革命党事件では、1975年死刑判決の数時間後処刑を行った。
朴政権消滅後、クーデターで全斗煥が執権し、光州市民をスパイとして虐殺を行った。韓国軍の統帥権を行使した米軍であった。労働運動、反米平和運動、学生運動が起こり、民衆抗争を行った。大統領直接選挙制へ改憲した。
大統領選が行われ、金 泳三政権が誕生した。続く金大中政権では南北首脳会談が行われた。反米運動が高揚し民主政権が継続。盧 武鉉政権では、2004年に総選挙で過半数議席を獲得した。

◇民主化の進展と歴史の見直し
民主政権下で、国家人権委員会が設置され、国家保安法撤廃を建議した。独裁政権下の人権弾圧、住民虐殺、スパイ捏造事件など、過去の国家犯罪を暴き被害者の救援に向け最新への道を開く「真実和解のための過去事件整理委員会」が設置された。後に、保守勢力李明博政権下で、両委員会の委員長を大統領が指名するという事態に。
私に対するスパイでっち上げ事件は、2010年に真相究明対象事件とされ、2011年再審開始決定がなされた。2013年ソウル高裁で無罪判決をうけたが検察が上告、朴政権下では無理かと思ったが2015年上告を棄却し無罪判決が確定した。
在日韓国人政治犯の無罪確定は23名で、まだ裁判中の方もいる。

◇朴 槿惠政権下の現状と韓国民衆のたたかい
民主化した韓国がゆれ戻しが起きている。李明博政権、続く朴槿惠政権は、保守勢力である。
朴正煕大統領のファーストレディの代わりをしていた朴槿惠氏は、経済民主化を公約、軍事独裁政権の被害者遺族に謝罪するといったパフォーマンスを行い大統領に就任するも、貧富格差は拡大、民主主義と人権は後退している。大統領選挙時に、国家情報院が世論操作を行った。在外国民投票では文在寅が朴 槿惠を下している。情報機関によるSNS監視、政権によるメディア支配が行われた。国会で、金大中、盧 武鉉、文在寅らは、共産主義者と発言した元公安検事を放送文化振興会会長に。内乱陰謀罪を捏造し野党統合進歩党を強制解散させた。教育を掌握し、歴史教科書を国定化に向けた動きをしている。これに対し、学生市民が反対運動を展開している。また、韓米に血軍事機密共有覚書を締結し、米日依存を強化している。
メディアを支配する者が今を支配する。教育を支配する者が、未来を支配する。2014年の日本の防衛予算5兆円で、学生の学費を無償にすることができる。民主主義は、教科書から学ぶのではなく、街頭で、広場で実践学ぶものです。教育は人を育て平和な人材を育てます。

◇質疑応答から
民主化のあった韓国もゆれ戻しが生じている。もう一度本当の目覚めがくる。
文化の特殊な一面だけの交流ではなく、もう一つの韓流朝流ブームがあってよいのではないか。真実と向き合うこと、自省が日本の市民に重要ではないか。
満州国の高級官僚でった岸信介、満州国の軍人であった朴 正煕、大東亜共栄圏思想の流れを汲む、安倍晋三氏と朴 槿惠氏のメンタリティは共通している。

■中谷雄二さん(当会共同代表・弁護士)の挨拶
戦後日本国憲法を与えられた日本の責任は、日本国憲法を守り抜くことである。
今奪われようとしているが、韓国に学び、戦っていこう。

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↑講演を行う、康宗憲さん

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↑挨拶を行う、本秀紀共同代表

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↑司会を行う、矢崎暁子弁護士

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↑挨拶を行う、中谷雄二共同代表

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↑人民革命党事件では、スパイとでっち上げられた8名が処刑されたが、32年後に再審無罪となった。(「画像データ」参照)
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↑90人が参加しました。
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by beshi50 | 2015-10-21 23:59 | お知らせ・報告など | Trackback | Comments(0)