小冊子「世界はどう見ているかー国際人権基準と秘密保護法」WEB公開のお知らせ
2015年 01月 09日
秘密保全法に反対する愛知の会
皆様
新しい年を迎えました。残念ながら、昨年、12月10日に秘密保護法が施行されてしまいました。
重大な人権侵害を招来するこの悪法に対して、あきらめることなくその廃止に向かって運動を続
けねばなりません。
さて、ご存知のように「愛知の会」では、昨年10月に、秘密保護法に対する国際的な批判を収録
した小冊子、「世界はどう見ているか・・・国際人権基準と秘密保護法」を出版しました。
この冊子は、幸いにも全国的に好評を頂き、現在まで発行した1500部はすべて売り切れました。
これも皆様方のお力添えの賜物と感謝申し上げます。
秘密保護法に対する私たちの戦いはまだまだ終わっていません。それどころか、今年中にも国
会に上程されるとされている集団的自衛権の行使関連法案が成立すれば、この秘密保護法は、
戦前の軍機保護法などの秘密法制にも匹敵する機能を発するものと予想されます。
このような状況の中で、秘密保護法と集団的自衛権、或いは日米安保も含めて、私たちがそれ
らに対する批判と闘いの中で、国際的な人権基準は大きな力になるものです。
国際的な人権法が関与する分野は極めて多くのことが含まれており、秘密保護法と直接関わる
表現の自由だけではありません。残念なことに、わが国の教育カリキュラムには、大学教育を含
めて、人権に関するプログラムがほとんどありません。そのため、私たち日本人の人権意識は先
進国とは到底考えられない水準です。皮肉なことに、秘密保護法は、そんな日本人の人権意識
をいささかでも呼び起こすことになりました。勿論、人権意識の広がりも深みもまだまだ不十分で
すが、「表現の自由・情報取得の自由」が、公然と論じられたことだけでも、これまでにない進歩と
言わねばなりません。
人権が尊重されてこそ平和な社会です。戦前の歴史は、人権の無視、破壊が戦争をする国と
なることを示しており、私たち日本人は身をもって知っているはずです。このことをもう一度、今度
は、国際的な人権法を通して考え直し、闘いの礎としなければなりません。
「愛知の会」はこのような考えに基づいて、小冊子「世界はどう見ているか」を出版しました。まだ
まだ、この小冊子の役割は終わっていません。これからますます広め、わが国の人権意識の高
揚に役立てねばなりません。
そのために、小冊子の増し刷りも考えられますが、まず、何よりも広めることが大切です。
そこで、「愛知の会」は小冊子全体をWEB上で公開することにいたしました。
小冊子は僅か300円のものですが、WEBによる広範な拡散には到底及びません。
値段のことを言えば、各人がプリントアウトするより、300円のほうが安いかもしれません。
しかし私たちの目的は多くの方に読んでいただくことです。
モニター上であれば、手軽にお読み頂けます。URLは下記の通りです。
http://nagoya.ombudsman.jp/himitsu/kokusai.pdf
16/4/7 おかげさまで在庫がなくなりました。
http://nohimityu.exblog.jp/22821356/