ジュネーブ 国連自由権規約委員会審査報告(14/7/16)
2014年 07月 17日
日本の政府報告書(日本政府が作成した国内の人権状況の報告書)の審査を行い、
秘密保護法が取り上げられました。
今後、委員会からの勧告は7/24には出される模様です。これを受けてNGOが7/25に
東京で記者会見を開催する予定です。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20140715-00037417/
ジュネーブで委員会を傍聴し、委員に働きかけを行った、秘密保全法に反対する愛知の会 アドバイザーの
藤田早苗さんからの報告を掲載いたします。
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昨日(7/16)、本審査で秘密保護法が取り上げられました。
ドイツのMs. Sebert-Fohr委員から3分以上にわたる質問でした。
内容はまた後ほど詳しくお知らせしますが、秘密の定義があいまいで、規約19条3項に
ある条件を満たしていないのでは、ジャーナリストへの処罰の問題、などを
取り上げられました。
1日目(7/15)に質問がなくて、正直あせりました。海渡先生、小川さんと一緒に
日本担当の委員に「秘密保護法は取り上げますか?」と1日目の終わりに走って
聞きに行った次第です、
「明日聞きますよ」と聞いて安心し、昨日この質問がされた時は、本当にうれしかったです。
感動すら覚えました。
来てよかった、とみんなで思いました。今回特別にカウンターレポートを作ってくれた
オープンソサエティのサンドラにも報告して、彼女も本当に喜んでいました。
彼女からは60冊ものツワネ原則の冊子が送られていたので、一生懸命配布しました。
http://www.ccprcentre.org/doc/2014/06/INT_CCPR_CSS_JPN_17431_E.pdf
日本政府の回答は馬鹿らしかったですけど、すぐに小川さんと海渡先生とで反論を作成し、
委員と事務局に渡しておきました。そして、「情報公開法がある」なんて政府が言うから、
委員には愛知の会が用意した黒塗り資料を改めて見せておきました、
最後にロドリー議長もこの法律の必要性などを問うようなコメントもあり、必ず勧告には
入れられると思います。勧告を無視させないのはこれからの仕事です。
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国連自由権規約委員会委員に見せた資料の一部

↑秘密保護法案の概要(閣議決定前に情報公開請求)

↑国連人権理事会特別報告者の書簡に対する回答(案)(法成立後に情報公開請求)
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なお、ジュネーブに行った海渡雄一弁護士からのレポートもあります。
http://bit.ly/1qkbVJ3
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2014年7月17日 0時31分 NHK
国連委員会 特定秘密保護法に意見(動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140717/k10013071791000.html
2014/07/17 19:04 共同通信
ヘイトスピーチ対策促す 国連人権委の対日審査
http://www.47news.jp/47topics/e/255389.php
2014年7月17日 東京新聞朝刊
【国際】ヘイトスピーチ「日本は対策を」 国連人権委
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014071702000148.html
2014年07月17日 14時56分 JST The Huffington Post
【特定秘密保護法】国連人権委が意見「知る権利、不当に制限するな」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/16/specific-secret-protection-law_n_5593892.html?&ncid=tweetlnkushpmg00000067