12/6/9 愛知県弁護士会で秘密保全法シンポ開催
2012年 06月 11日
参加者は約200名で、大変盛り上がりました。
・配布資料
http://nagoya.ombudsman.jp/data/120609.pdf
・つぶやきまとめ
http://togetter.com/li/318875
評論家の佐高信氏は、「国家がつく嘘と個人がつく嘘には質的な差がある。
秘密保全法は国家の嘘を隠し、個人が権力者から身を守るためにつく嘘を暴いてしまう」
ということを、さまざまな事例とユーモアを交えて講演してくださいました。
つづいてパネルディスカッションとなり、日弁連情報問題対策委員長の
清水勉弁護士は、秘密保全法の問題点として、「特別秘密の概念が極めて広く、
何でも入ってしまう。共通番号制とセットになれば、個人のデータが簡単に
集めることが可能になる」と説明しました。
上智大学教授の田島泰彦氏は「現在、過剰に秘密保護法制があり、情報公開制度が
掘り崩されている。にもかかわらず秘密保全法が作られようとしている」と
説明しました。
会場からは、どうしてマスコミが秘密保全法の問題をもっと書かないのか、
また国民への具体的な影響は、など質問がでました。
さらに、改正情報公開法案との関係について、清水弁護士は
「秘密保全法の事務局に当初から警察庁と公安調査庁が入っていること。
1985年のスパイ防止法では警察情報は入っていなかった。
警察の情報を隠したいのではないか」と述べました。
また、田島教授は「情報公開法改正と秘密保全法が抱き合わせになることを恐れる。
絶対に両立できない。上程前に潰すことが必要」と強調しました。
最後に、憲法問題委員会委員長の内河恵一弁護士は「自衛隊イラク差し止め
訴訟の原告は、何回も航空自衛隊が何を運んでいるかを情報公開請求したが、
ずっと真っ黒だった。民主党政権成立後公開され、まさに 米軍を運んでいたことが
明らかになった。秘密保全法はこのような憲法違反のことを隠すために
作られようとしている」と述べました。
愛知県弁護士会は、6/26(火)午後6時から、共通番号制(マイナンバー)
に関する学習会を行います。
http://www.aiben.jp/page/frombars/topics2/612mynumber.html
秘密保全法の「人的管理」のツールとして使われる危険性も説明します。
ぜひご参加ください。
↑看板
↑佐高信氏
↑白熱したパネルディスカッション