「秘密保全法案 見送り」 これからが正念場
2012年 03月 20日
今国会上程は見送りとのニュース。
とりあえず「緒戦の勝利」ということでしょうか?
しかし「優先順位が低い」「次期国会への提出を目指す」としている通り、「今はタイミングが悪い(=近々、次の機会を狙う)」という意味での「見送り」にすぎません。
「1985年の時も法案を一旦、廃案に追い込んだ後も1987年まで執拗に再度の提出を狙っていたという経緯があります。
慎重にさせる方向に世論が高まって来つつあることに確信を持ちながら、警戒しつつ反対運動を強めていきましょう。」
過去の経験が語ります---「これからが正念場だ」
秘密保全法に反対する愛知の会(準備会)は、ますます本腰を入れて運動を展開していきます。
★ 中日新聞 2012年3月20日 朝刊

東京新聞 2012年3月20日 朝刊
秘密保全法案 見送り
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012032002000043.html
★ 毎日新聞 2012年3月19日 21時10分
秘密保全法案:提出見送りへ 「慎重さが必要」官房長官
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120320k0000m010051000c.html
政府・民主党は19日、行政機関が保有する重要な秘密を漏らした公務員らへの罰則強化を柱とする秘密保全法案について、今国会提出を見送る方針を固めた。藤村修官房長官は19日の記者会見で「国民の知る権利や取材の自由などさまざまな意見を十分に踏まえ、慎重にやることも必要だ」と表明。今国会への法案提出について「今はっきり決めているわけではない」との認識を示した。
政府は有識者会議が昨夏まとめた報告書をもとに法案化の作業を進めており、今通常国会に法案を提出する方針を決めていた。報告書は国が指定した「特別秘密」を漏らした公務員や閣僚らに、最高5年か10年の懲役を科すよう提言。民主党のワーキングチームは国会に秘密の妥当性を審査する委員会を設け、委員の国会議員に守秘義務を課すことも検討している。
しかし、「国民の知る権利や取材・報道の自由を阻害しかねない」として、日本新聞協会などの団体が法案への反対を表明。民主党内にも慎重論があり、同党幹部は19日、「(国会に提出されても)当分は難しい」と述べ、同法案の審議は優先順位が低いとの見通しを示した。
また、政府の有識者会議が詳細な議事録を作成せず、発言のメモも破棄されることも発覚し、「検討過程が不透明」と批判が上がっていた。政府・与党はすでに消費増税法案などの懸案を抱え、賛否が分かれる秘密保全法案の提出について慎重姿勢に傾いている。
【中島和哉】
★ 共同通信 2012/03/19 19:57
秘密保全法案、今国会提出見送り 政府、知る権利に懸念
http://www.47news.jp/news/2012/03/post_20120319195902.html
政府は19日、外交や防衛、治安に関する重要情報を漏らした公務員らに厳罰を科す「秘密保全法案」の今国会提出を見送る方針を固めた。国民の知る権利を制限しかねないとの懸念が根強く、民主党内にも異論がある中で提出に踏み切れば、今月中の国会提出を目指す消費税増税関連法案にも影響が出ることは避けられないと判断した。
秘密保全法案提出に向けた政府の準備作業では、行政機関が保有する秘密情報のうち「国の存立に重要なもの」を指定する「特別秘密」の具体的な内容などをめぐり検討が続いている。民主党の議論も見極めた上で、慎重に法案化を進め、次期臨時国会への提出を目指す。